読書が苦手な人にこそお勧め!「失敗図鑑」

好奇心(その他)

書店のおすすめの棚にて興味があった本がkindleunlimitedにて出ていたので読んでみました。
予想以上に面白い事実や、刺さる部分があったのでご紹介。

 

本書の流れ

「失敗は成功の母」と言う言葉が本になった印象です。

本の内容は下記の流れで20人以上が紹介されます。

  • 功績の紹介:
    偉人がどんな凄い人なのか紹介する。
  • 失敗の暴露:
    そんなすごい人がこんな「失敗」をしたんだよーと暴露する。
  • 打開策の紹介:
    「失敗」から得られる「教訓」や、「失敗」をひっくり返した「打開策」で締める。

親しみやすいエピソードで「教訓」が頭に入りやすくて、面白いです。

印象に残った偉人たち

ダリ:

「天才を演じきっていれば天才になれる」「天才になるには天才のふりをすればいい」と言って、本当に天才になった天才。

同時期に読んでいた「リンカーネーションの花弁」という漫画にて、印象深かったキャラクター。

あのちょび髭って漫画の創作部分じゃなかったんだ、という衝撃を受けました。

二宮金次郎

学校で最も目立つ銅像。薪を担いで本を読んでいた姿ですね。
小学生時代はほぼ興味が無かったのですが、本当に偉人でした。

本書では、薪のエピソードが「お小遣いの節約」という親しみやすいお話と、村興しのエピソードは偉大すぎるお話が紹介されています。

失敗談も出てくるので、ギャップが多く印象に残りました。

他人の失敗を笑う者は、大成できない。

これは偉人伝ではなく、間に挟まる特集「失敗相談室」のテーマですね。
教訓としてぐっさり刺さったので書かずにいられませんでした。

他人の失敗を笑う者は、自分が失敗した時、笑われると考え挑戦できなくなります。

消極的な人間はおどおどとした性格となり、自信をもって生きる事が出来なくなります。

成功する自分を想像できなくなり、自己肯定感を失ったり、

経験を積む事ができないので、成長できなかったりして、最終的に「大成できない」に纏められるという話でした。

感想:王道ではない面白さ

他にも、スティーブ・ジョブズや、手塚治虫、黒澤明、カーネルサンダースなど、新しい人も多いのが印象的でした。

成功話に疲れた時、ちょっとしたスパイスとして読むと面白いです。

『ドラゴン桜』のリンゴと毒の面白さ

「失敗図鑑」を読んで、漫画「ドラゴン桜」のストーリーを思い出しました。

リンゴ=道徳的な授業や、王道的な教材
毒=ちょっとした皮肉や、アニメや漫画を題材とした教材

道徳的な授業ばかりでダレてきている学生に、ひねった教材を使うことで学生の興味を掻き立てる一幕です。

甘いリンゴだけでは飽きてしまう。たまには毒を飲むことで楽しく勉強することができる。
毒を飲むだけでは生きていけない。毒を飲むことでリンゴの美味しさを深く知ることが出来る。

同じように小中学校の読書感想文が出された時、
指定された本の中に、この本があったら面白いだろうなと思いました。

「人の不幸は蜜の味」とか「他人の不幸で今日も飯がうまい」という言葉があるように「人の失敗」が快楽に繋がることは事実です。
「他人の失敗」を見ると快楽を覚える本質理由(東洋経済ONLINE)

「他人の失敗」と言う興味を掻き立てる内容で、偉人伝を読めるので読書が苦手な人ほどお勧めですね。
この本を読んで興味が湧いたら、更に偉人伝を読んでみると良いと思います。
興味が無い読書と、興味が有る読書では、まったく違う感覚が得られますよ。

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