数年後に読んでなお名著『自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術』

自己啓発


ブログを書く中で、自分の意見をまとめる難しさに、数年ぶりに読み直してみた。
7章あり、1章につき15項目ほどある。
1項目につき見開き1ページほど と簡潔にまとめられていて読みやすい本。
文庫サイズで薄いので持ち運びやすい。
3年ほど前、大学生協では売上1位だった。

オススメの読み方

目次が特に良い。
綺麗に一問一答の形でまとめられているから、全体を広く把握することが出来る。
これだけで、著者のまとめる力の高さを感じられる。
まとめる技を綺麗に見せてくれる見本のような本であり、分かりやすく説明までしてくれる。
まとめることだけでなく、読書が苦手な人にもおススメする本である。

私が読んでいて楽しかった項目

章と項目ごとに自分の感想をまとめてていきます。

1章 口下手・話下手は克服できます

本を読み出したときの最初の一歩

 

1. ケネディ大統領は、スピーチ下手だったと聞きますが
~彼は何度もリハーサルして話下手を克服しました~

大統領でさえ何度もリハーサルすることで、話下手を克服したという事実に
「なら自分も」と勇気付けられた。
この項目がほんの最初にあるから、「読もう」とする理性と「読みたい」感情が
合致したベストコンディションで、本を読み進めることが出来る。
この本全体に言える事だが、問題提起がとても上手。これが読者の意欲を引き出している。

自分を傷つける思い込みを捨てて、大事に話そう

 

5. ストレートな言い方はちょっと苦手
~相手にとっては、曖昧なことばこそ迷惑なのです!~

8. 「話が面白くない」と言われる
~まず正確に伝えることが大事です~

11. 「スピーチが苦手」
~堂々と原稿を読めばいいんです~

「相手を傷つけるのが怖いから曖昧に濁す」
「事務的な話し方はつまらない」
「原稿を持って話すのはカッコ悪い」

自分のことを言っているのかな? と息が詰まるほど共感した。
数々の思い込みに気づき、対処する事ができる。

実際、この本を読んだ後、上の3つを意識したところ、
焦らず、落ち着いた自分のペースで話すことはとても気持ちよく、楽しいことだと思い出させてくれた。

2章 日々「まとめる力」のトレーニングをしよう

ゆっくり、読書を楽しもう

私が数年ぶりに読み直そうと思った項目であり、
つまり、数年後にも「良い事言っていたなぁ」と思い出せる項目である!
5. あわてると「まとめる力」が逃げていく
~すぐできる本の二度読みのコツ~
6. 読んでも内容が頭に残らない
~読んでもまとめようとしなかったからです~
8. 目的がはっきりしているなら「通読」はしなくていい
~「本は丸ごと読まなくちゃ」という考えを捨てよう~
5.では「バラバラではなく、章単位でじっくり読む」
6.では「スピードダウンは『まとめる力』の第一関門だと思ってください。」と書かれている・
第1章でやる気が出ていた自分が、焦って空回そうになった時に、落ち着けた一文。
焦りから来る実行力と、道筋たてた実行力では心の余裕が違った。どうせなら楽しんでいこう。
9.10.で具体的な方法「部分熟読」のメリットと薦める理由について書かれている。

3章 大事なことはメモする習慣をつけよう

というよりもメモを取ることが大事

2.「書く」ことは「立ち止まる」こと。
~踏みとどまって大事なことをまとめてみよう~
メモの重要な理由は「客観視」にある。
客観的に見ると、気づかなかったことにも気づき、論理的に頭が回る。
客観的に見ると、安定した感情を活かして、自分の好きなように進むことが出来る。
会議のリーダーとしても動けるようになる。
つまりは、大人数を相手に、自信を持って、全ての意見を話し合える。

4章 意見を伝えるために、自分の「ひな型」を持とう。

主張することが苦手な人にお勧めする、確実な伝え方

1. パリのアパート管理人の攻撃パターンに学ぶ
~日本人留学生はひとことも反論できなかった~
外国人の、事実を積み重ねて主張に持っていく話し方は、確かに日本には無い、未知なるものだった。
ぜひ、具体例を読んでほしいと思う。
さらに、次の項目では日本人と外国人の話し方の違いについても書かれている。

5章 「なぜ?」を忘れなければ「まとめる力」が育つ。

「なぜ?」の重要性とメリットが書かれているが、今回は省略。

6章 「インターネット」や「交渉事」に強くなる

インターネットのコピペや情報過多への警鐘と、「交渉」という対人関係への応用編がまとめられている。

7章 「わかりやすさ」を心がけて「まとめる力」を鍛えよう。

7章は人と話す際に便利な助言が多数紹介されている。

まとめ

まずは、目次だけでも目を通して欲しい。

気になる項目があれば、そこだけ読む。読めば周辺の知識が気になって、いつのまにか一冊読んじゃう面白い本である。


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