ホリエモンこと、堀江貴文さんが刑を終えた後に書いた本
「なにもない自分に小さなイチを足していく」という副題に惹かれて読んでみました。
自分にはない考え方がたくさんあって面白いですよ。
行動力に影響する二つの考え方がそれぞれ紹介されています。
- 「ノリの良さ」など、行動力を助長する考え
- 「孤独への耐性」など、行動力の足を引っ張る考え
タイトルの「ゼロ」の意味
ショートカットではなく愚直な前進を。最初はゼロからスタートします。
そのため、楽するためのショートカット(掛け算)ではなく、一歩ずつ進むこと(足し算)が大事なんだと説いています。
「ノリの良さ」やっている内に楽しくなる
チャンスを掴む能力は「ノリの良さ」にあるとしています。
チャンスはあっという間に流れてしまいます。
そのチャンスを掴むのがノリの良さ。考える前に行動してみることです。
驚いたのは、「チャンスの見極め方が分からない」と考える人は、その時点でノリが悪いと書かれていたことです。
チャンスを見極めようとする事、慎重である事は長所だと考えているため、ノリが悪いという批判的な文面に混乱しました。
しかしより深く考えると、慎重である事とノリが良い事は両立しうると思います。
それは「チャンスを見つけた後に情報収集する」のではなく、「常日頃から情報収集してチャンスを見つけたら瞬間的に判断できる」ようになれば良いということです。
それを考えると日頃からの情報収集が大事というのも分かりますね。
堀江さんの「ノリの良さ」を表すエピソードとして、以下の2つが印象に残りました。
- 堀江さんが起業するきっかけとなったホームページ作成依頼を、ホームページが何か分からない時点で「ちょっと作ってみます」と受け取る。
- 半年働けば貯められる起業資金を借金して即座に用意する。
ネガティブ思想は暇人の思想
「ネガティブな事を考えている人はヒマなのだ」
本書の中でも、かなり衝撃的な一言です。
行動している間は考えているヒマもない。という事でした。
「悩む」と「考える」の違い というのも参考になりました。
「悩む」とは、永遠と続ける事ができる、問題を複雑にする行為。
「考える」とは、問題を終わらせるために、問題を単純化する行為としています。
悩んでいるから行動しなくていい、「悩む」を「行動しない理由」にしているのかもしれないと、自分を振り返ってそう思いました。
他にも、「出来ない理由を探すよりも、出来る理由で判断する」などネガティブ思想に対して、面白い考え方がたくさんありますよ。
まとめ:成功者のメンタルを知る一歩としてオススメ
有名人である堀江貴文さんが何を考えていたのか、それを知る一歩として良い本です。
なんというか、成功者はすべからく挑戦しているとは言いますが、メンタル面からして違うなーと思いますね。
また、読後感が良く、「やってやるぞー!」という充足感を味わせてくれる本となります。
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