「将来の不安」に答えを出したい
ふとしたキッカケで浮かぶ「将来への不安」や「仕事の不満」に、ある程度の答えを出したいと思い「科学的な適職」を読んでみました。
悩む前に答えを出しておけば、「不安」に振り回されずに行動できる事を期待しています。
まとめ「従来の方法は大間違い」→「3段階の分析方法」
本書は仕事選びに失敗する主原因「視野狭窄」を解決するために以下の5段階を踏んで仕事を探すべきとしています。
ステップ1 幻想から覚める
ステップ2 未来を広げる
ステップ3 悪を取り除く
ステップ4 歪みに気づく
ステップ5 やりがいを再構築する
ステップ1 従来の方法は大間違い⁉
まず、下記の方法はよく見かけるアドバイスですが「長期的な人生の満足度」には繋がらないとしています。
- 好きを仕事にする
- 給料の多さで選ぶ
- 業界や職種で選ぶ
- 仕事の楽さで選ぶ
- 性格テストで選ぶ
- 直感で選ぶ
- 適性に合った仕事を求める
理由は当署に任せるとして、特に面白いと思ったのは「6.性格テスト」です。
大学時代、何なら今もですが性格テストの結果に一喜一憂していたので驚きました。
読み進めてみると、性格テストに確たる証拠が無いからというのが根拠でした。
- エニアグラム:9タイプに分ける方法。
→占い同様、誰にでも当てはまる事を結果として出すため - マイヤーズ・ブリッグス:16の気質に分ける方法
→テストを受ける度に、結果が変わる可能性があるため - RIASEC:6の正確に分ける方法。
→2011年のメタ分析では全く当てにならなかったため。
個人的には、全否定される必要もないのではと思いました。
そりゃあ絶対視しろと言うわけではないですが、なんとなく興味のあった分野で良い結果が出ると安心しますから。
逆に言うと、「当たるも八卦当たらぬも八卦」レベルにしておけば良いと思います。
ステップ5 ヒエラルキー分析の3段階分析
「職場に大きな不満は無いけれど……」というもやもや問題に具体的な解決方法が乗っていたのが、個人的には衝撃でした。
自分が本書を読もうとした理由の答えそのままだったからです。
紹介された方法は、「ヒエラルキー分析」と「仕事満足度尺度」の2つです。
「仕事満足度尺度」は64問で構成されたテストを5つの基準で解くものです。
いくつかの検証も行われているため先述の性格テストや適性検査とは異なり「とりあえず試してみて損はない」という主張でした。
もう一つが「ヒエラルキー分析」です。
こちらが本書の中でいちばん実りある情報だったと思います。手間はかかりますが、その分、過程を確認しやすく確実だと思いました。
3つの段階を踏んで自分の選択肢を比較検討する方法になります。
- YES or NOを決断する「プロコン分析」
- 判断基準と選択肢に優先順位をつける「マトリックス分析」
- 判断基準と選択肢の優先度を掛け合わせて、総合評価を付ける「ヒエラルキー分析」
ここまで丁寧に意思決定過程を重ねていけば、後悔する事は他の方法より少なくなります。
迷っているなら、分析しよう
「ヒエラルキー分析」や「仕事満足度尺度」を利用して、自分が何を求めているのか再確認してみます。
また、本書では否定されていましたが、性格テストも気分転換程度に使ってみるのは有りかと思いました。
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